上限付きで負債を相続する限定承認

家族や親族などの身内が他界すると、故人の遺産をいかに相続するかという問題が生じます。
故人が現金や土地や家屋などを残して死亡した場合、遺言書が残されていなければ、法律の定める法定相続人の間で分配します。
逆に、借金を残して死亡した場合でも、借金は負の遺産となり、法定相続人が相続することになります。
この場合、借金等の負債金額によっては相続問題になりえます。
しかし、負債の相続を拒否する方法が2つあります。
1つは相続放棄で、全ての負債の相続を放棄する手続きです。
但し、この場合は正の遺産となる現金や家屋等も同時に放棄しなければなりません。
つまり、負債を拒否して、故人の家屋に住み続けるようなことが不可能になります。
もう1つは限定承認という手続きです。
これは、相続資産の金額を超えない範囲で負債を相続する方法です。
例えば、土地および家屋の評価額が3000万円であれば、3000万円を上限に負債を相続する方法で、土地および家屋を合法に相続できます。
限定承認の手続きは、故人が死亡後3ヶ月以内に家庭裁判所で行ないます。
この時、法定相続人全員の合意が必要になります。